危うく不倫しかける年末
あああ、実家に帰る日がこんなに迫っているのに、
私、心がポロンと一部オフィスの床に落としちゃったまんまで、
気づかれちゃうかなというこのソワソワは、
まるで中学生のころの恋愛してた日みたいで。
そりゃあ後ろめたいわ。
なのに、幸せなんだわ。
あんなキス、もう誰も勝てないかもしれなくて、
それが一番不本意だ。
また、なんてないのかな。
素直すぎる人生の弊害。
不倫はただの弊害。
年越しと一緒に、
そばすするくらい当たり前に、
きちんとこの世から消すために食べちゃおう。
だから今夜は、
めちゃくちゃ思い出したい。
めちゃくちゃ感触思い出して、
馬鹿みたいに期待するのも、
悲しいのとおんなじくらいに幸せなんだな。
私だけ、年末休みがさみしいなんて、
やっぱり、ほんと、不本意。
こんなんパパに言えんなあ。
帰るときは、しれしれっとしてなきゃなあん。